今回は、移動平均線について考えてみたいと思います。
移動平均線は、FXを始めた時に、初めて使うテクニカルツールの一つだと思います。
漠然と短期、中期、長期の移動平均線を表示させて、傾きを見たり、ゴールデンクロス、デッドクロスを見たりすることから始めた方も多いと思います。
また、設定も人によって違い、「何日線を表示させるのが良いか?」と迷っている方もいると思います。
傾きやクロスを見ること自体間違いではないですし、何日線が最適か?と悩むのもいいと思いますが、今回は、もっと大切な考え方、移動平均線が伝える本当の意味を考えたいと思います。
移動平均線とは?
移動平均線と言ってもいろいろな種類がありますが、下記の3種類が主なものになります。
①単純移動平均:SMA/Simple Moving Average
②加重移動平均:WMA/Weighted Moving Average
③指数平滑移動平均:EMA/Exponential Moving Average
単純移動平均(SMA)が一番使われるのではないかと思いますが、これは、「ある一定期間の終値を単純に平均化した移動平均線」になります。
つまり25日移動平均線であれば、25日間の終値の平均値の動きを示したのが、単純移動平均性人なります。
加重移動平均(WMA)と指数平滑移動平均(EMA)に関しては、ここでは詳しく書きませんが、(グーグルで検索してもらえば出てきます。)どちらも直近の価格に比重を置いている移動平均線になります。
順番でいうと、
単純移動平均線(SMA)<加重移動平均戦(WMA)<指数平滑移動平均線(EMA)
の順番で、直近の価格に比重が大きくなります。
今回は、どの移動平均線がいいとかという話ではないので、知識として知っておいてください。
(この記事で移動平均線と書いた場合、単純移動平均線のことになります。)
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なぜ、トレンドができるのか?
移動平均線の話の前に、なぜトレンドができるのかを考えてみます。
例えば、下記は最近のユーロドルの上昇トレンドです。
*チャートソフトは、Traiding View(トレーディングビュー)を使用しています。
移動平均線より上にあり、陽線の数も多く完全な上昇トレンドです。
それでは、なぜこのようなトレンドが起こるのでしょうか?
長期投資家、特に大口のファンドや機関投資家がファンダメンタルや彼ら独自のアルゴリズムで買い上げているということももちろんあると思いますが、
もし自分が「買う」立場にある場合、「(相対的に)安い価格だったら買いたい」と思います。これが普通です。
しかし上昇トレンドでは、「高い価格でも買う!」という状況があります。
どういうことかというと、買わざるを得ない人が買っているということです。
もう少しわかりやすく言うと、「売り」の損切り(ロスカット)が出ているということになります。「売り」の損切りは「買い」になります。
つまり上昇トレンドが出るということは、「売り」ポジションをもっているトレーダーが(できるだけ損失を小さくするため)ロスカットをし、そのロスカット=「買い」が、さらに上昇を加速させているという状況になります。(下落トレンドの場合は反対です。)
ロスカットを巻き込んで上昇すると言われるのはこのことです。
ですので、トレンドが出た場合は、落ちるのを待とう(押し目を待とう)とするとなかなか買えずに置いてかれることもあります。これは経験されている方も多いと思います。
少し話はそれましたが、トレンドがでる(相場が動く)ということは、マーケットのバランスが崩れてロスカットが出ているということになります。
移動平均線で重要なことは?
単純移動平均線は、先に説明した通り、ある一定期間の終値の平均値です。
つまり、
移動平均線は、その期間のマーケット全体の売り買いの平均コストを表している!
ということです。これ重要です。
例えば、5日間の移動平均線であれば、5日間の売り買いの平均コストを表しているということです。
例えば、以下の図を見てください。
この状況の場合、どういうことを意味するでしょうか?
状況として、移動平均線は上昇しており、現在の価格は移動平均線の上にあります。
つまり、現在の価格は、売り買いの平均コストより上にあるということです。
現在の価格が、平均コストより上にあるということは、
*買い勢力は、含み益が出ている
*売り勢力は、含み損が出ている
という状況となり、買い勢力優勢の状況です。
よく「移動平均線より価格が上にある=買い優勢」と言われますが、それはこういうことなのです。
そして「これ以上価格が上昇すれば、損切りしよう」という売りポジションをもったトレーダーが出現し、これらの損切りがさらなる上昇につながります。そして上昇トレンドが形成されるのです。
ポイント!現在の価格が移動平均線より上=買い勢力優勢・売り勢力不利
現在の価格が移動平均線より下=買い勢力不利・売り勢力優勢
⇒このことは、大衆心理を利用して利益を上げる「維新流トレード術」にも「移動平均線」「楽観エリアと悲観エリア」としても説明されているので是非見てみてください。
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移動平均線の傾き
これは当たり前のことではありますが、移動平均線が下向きであれば、下落トレンド、上向きであれば、上昇トレンドです。
相場には、3種類しかありません。
■上昇トレンド■下落トレンド■レンジ
基本的には、この3種類の繰り返しです。
取引する際は、トレンドの発生を見極め、長期の移動平均線のトレンドに従うことが一番勝ちやすいトレードになります。
移動平均線の設定は何日がいい?
20日平均より20日平均がいい、いや、25日平均の方がいいかも・・・
いろいろと悩むと思いますが、基本的に近い数であればあまり気にしないほうがいいです。
よく使われるのは、5日、10日、20日、21日、25日、50日、75日、100日、200日でしょうか?
この中で、3本から4本使って、短期、中期、長期、(超長期)を設定します。
私は、見る時間足や相場状況によって設定を変更しますが、変わらないのは、
日足を見るときで、
5日移動平均線(短期)、20日平均線(中期)、75日平均線(長期)、200日平均線(超長期)
を表示しています。これは、単純に
5日=1週間の平均コスト
20日=1か月間の平均コスト
75日=3か月間の平均コスト
200日=多くのトレーダーが見ている気がする(笑)
というイメージで設定しているだけです。
正直、20日だろうが21日だろうが25日だろうが、そこまで気にする必要はなく、自分は25日を使うと決めたら、使い続けることが大事です。
移動平均線まとめ
今回は、移動平均線について書きました。
今回のポイントを再度書くと、
■移動平均線は、売り買いの平均コストである!
■現在の価格が移動平均線より上=買い勢力優勢・売り勢力不利
→買いから入る
■現在の価格が移動平均線より下=買い勢力不利・売り勢力優勢
→売りから入る
■長期移動平均線のトレンドに従いトレードする
ということです。
ただし、ひとつだけ注意点があります。それは、いつかはトレンドは終わるということです。
そして特に長期移動平均線は、直近の価格の反映が遅いため、後追いになりがちで、ゆっくり反転していきます。下記がその例です。
*チャートソフトは、Traiding View(トレーディングビュー)を使用しています。
下降トレンドはすでに始まってますが、黄色の長期移動平均線は、どちらかというと上向きのままです。
移動平均線には、こういったデメリットもありますので、それを知った上でうまく移動平均線を使いこなしてください!
以上です。
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